霊園、お寺の蚊繁殖予防対策


本文へジャンプ


霊園、お寺での課題
雨水桝については施設管理者との対応で解決出来るが、墓石にある花立の中に湧くボウフラの対策は、民間のお寺や、霊園では施設管理者が有料で行うサービスの中に、生花が枯れたら見た目が悪いため引き抜き処理をする場合が有るが、ボウフラ対策まで行っている所は稀である。又東京都が管理する霊園では施設管理者が貸出区画内に入ることは無く、全て借りている方の責任で行う事に成っている。月命日で来られる方は少ないため、お参りの際に生けた生花がこれから花立の中で、どの様に生花が変化するか考えることも無く帰って行くことが普通でマナー違反とは思っていない。しかし蚊の居ない街づくりを目指すためには、今後はマナーとして2、3週間後には枯れた花を、誰がどうするか?又雨水と蚊が入り難い様に物理的工夫を誰がするのか?を決めて置く必要があります。今後霊園やお墓の蚊の対策を本気で行わなくてはならない社会環境に成ります。そこで関わりの深い花立に生ける生花の販売、墓石の販売時に具体的な対策を提案して頂き、更に区画の管理条件に、蚊を繁殖させない維持管理のガイドラインを示すことで蚊の繁殖場所を減らすことにご協力をお願致します。


霊園、お寺に係わりのあるすべての関係者の連動した対策が
蚊の居ない街つくりを可能にする


参考文献 
日本衛生動物学会の学会誌「衛生動物」 70巻3号 

墓地で発生したヒトスジシマカの隣接する緑地への移動と分散(英文)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/mez/70/3/70_700308/_pdf/-char/ja

                         ||
墓地内には多くの花立が有り繁殖場所と成っていて移動距離を考慮すると隣接地に影響を与える。
 

 都内でも一等地が多い港区も繁殖地が有り周辺に迷惑を掛けています。
画像を↑をクリックで拡大 


      人が集まる所と蚊の繁殖地が近い場合は感染症拡散拠点に成り易い
       


 東京都の福祉保健局環境保健衛生課が公表している蚊サーベイランスを15年の時系列で分析したところ、蚊の成虫の数は多摩区の約2.7倍区部で確認されました。 しかも媒介ウイルス種の多いヒトスジシマカの割合が70%を超えているデータが蓄積されていました。 特にヒトスジシマカは右肩上がりで増殖し続けています
 その理由としては、23区内の人口(948万人/1,374万人)が住んでおり産卵に必要な血液が得られ易い地域で、地面の雨水を素早く流す必要があり、雨水桝の数が多いことから血液を得た後すぐに安全な産卵場所が容易く見つかる環境が整っているからです。又霊園お寺については場所柄もあり、蚊であっても殺生を避ける、管理上の対応が難い等で粗未対策で有ったと言えます。
  もう一つの理由は予算が無いと薬剤投入間隔を用法通り行っていない事と、薬害不安から使用量を減らしていた、又雨水の利用の為に設置された地下貯水槽へ薬剤が流入し、長年には薬剤濃度が上がる等の懸念から利用を控えた、自然環境が相手な為降雨ごとに投入する管理体制が、人員確保及び予算等から難しい等の理由から、薬剤の使用量が用法量に著しく足りないことから効果が出ず、蚊の繁殖をコントロールすることが不可能であったと考えられます。
  よって効果の期待できる対策は野生の蚊が人工的な水場に産卵できない様に物理的に遮断する極細分別集水化で、繁殖出来ない様に物理的に改善する対策が求められる。尚、お墓には花立や水鉢等対策の難しかった所もあるが同等の考えで対策が可能だ。



東京都蚊サーベイランス15年データ  表をクリックで拡大

 本当に一番怖いヒトスジシマカが媒介するジカウイルス感染症に感染したら
 厚生労働省 重要なお知らせ (出典)
国民の皆様へ
 ジカウイルス感染症はデング熱及びチクングニア熱と同様、蚊を介して感染します。
また、ジカウイルス感染症は感染しても
症状がないか、症状が軽いため気付きにくいこともあります。 海外の流行地域において、蚊に刺されてから数日後に、軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛等の症状が見られた場合は、医療機関を受診してください。 海外の流行地域へ出かける際は、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊に刺されないよう注意してください。
妊婦と妊娠の可能性のある女性へ
 
妊娠中にジカウイルス感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、妊婦及び妊娠の可能性がある方は、可能な限り流行地域への渡航を控えてください。
※世界保健機関(WHO)は、2016年3月8日、妊婦は流行地域への渡航をすべきでないと勧告しています。
流行地域へ渡航される方へ
 
性行為により男性から女性パートナーへ感染した事例が報告されてます。性行為による感染等のリスクを考慮し、流行地域に滞在中は症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。
流行地域から帰国された方
 流行地域からの帰国者は、症状の有無にかかわらず、虫よけ剤の使用など蚊に刺されないための対策を少なくとも2週間程度は特に注意を払って行うことを推奨します。性行為により、男性から女性パートナーへ感染した事例が報告されています。 流行地域から帰国した男女は、症状の有無にかかわらず、少なくとも6か月、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。
感染が確認されると長い間不安を抱える 
 潜伏期間は3〜12日である。不顕性感染率は約80%とされている。過去の流行では詳細な症状の解析が少ない。2007年のミクロネシア連邦(ヤップ島)の流行では、発熱(38.5℃を超える高熱は比較的稀)、斑状丘疹性発疹、関節痛・関節炎、結膜充血が半数以上の症例に認められ、筋肉痛・頭痛(45%)、後眼窩痛(39%)というものであった。その他にめまい、下痢、腹痛、嘔吐、便秘、食欲不振などをきたす場合もある。しかし、ポリネシア連邦やブラジルの流行では、
ギラン・バレー症候群や神経症状を認める症例が報告され、ブラジルでは妊婦がジカウイルスに感染することで胎児が感染し、小頭症児が多発している。胎児が小頭症と確認された妊婦の羊水からジカウイルスRNAが検出され、小頭症で死亡した新生児の脳の病理組織からもジカウイルスが検出されている。ジカ熱そのもので健康な成人が死に至ることは稀であるが、基礎疾患があり免疫力が低下している場合は死に至ることもある。 出典:国立感染症研究所
 霊園、お寺の花立の具体的た対策

導入後に得られる効果  @外部から水が見えず、又蚊の成虫が入れないため繁殖できない
                 A花立に落ち葉やゴミが入らない為内部が汚れず清掃が簡単
                 B少量の生花でも向きを固定できる
                 C強風でも生花が飛ばされない
                 D季節によっては水が乾燥し難く花持ちが良くなる
 

 導入手順
 
花立の物理的対策有りと対策無しとの比較


  雨水の集排水路における蚊の繁殖防止対策との連動性UPで効果高める
  『雨水桝繁殖由来の蚊の媒介による感染症拡散のない街づくり』
  
  


このホームページの内容に関するお問い合わせ 一般社団法人 産学技術協会
e-mail : info●sangaku.org (●を@に変更してご送信ください)